今まさに私は不倫をしています。
悪いことをしているのは十分わかっていますし、今後幸せにはなれないかもしれないという覚悟もしています。
それでも彼と出会い、今愛し合っていることを幸せ以外の言葉では表せません。
私と彼は同じ職場で働いていて、1年前からダブル不倫という関係になりました。
この関係になったのは、社員旅行がきっかけでした。
実は私は2年前から彼のことが好きでした。
当時私は独身で、彼は結婚しており、既婚者だから仕方がないと私はただ一緒に働けるだけでいいんだと自分に言い聞かせていました。
ですが、その想いとは裏腹に、一緒にいる時間が長くなればなるほど私はどんどん彼を好きになり、でも絶対に結ばれないことが苦しく、その頃猛アタックされていた男性に逃げ、そのまま結婚しました。
結婚してすぐに彼を忘れるために他の男性との結婚を選んだことを後悔し、毎日涙を流していました。
ですがもちろん友人や家族は結婚を祝福してくれたので、誰にも本当の気持ちを話せず、私は電話占いにだけ本音を吐露することが心の安らぎでした。
ある時、電話占いで言われました。
あなたが幸せになることはとても難しいが、ひとつだけ方法がある。
その方法は、本当に好きな人と結ばれること。
私はこの言葉を聴いて絶望しました。
もう一生幸せになれないといわれたような気がしたのです。
しかし、数日後私の仲の良かった友人が事故で亡くなり、私は自分の人生を省みました。
このまま作り笑いばかりの人生は嫌だ、せめて素直な気持ちを伝えよう、電話占いの言うとおり好きな人と結ばれることしか方法がないなら、せめて努力はしよう、そう思ったのです。
そして私は彼にずっと好きで、結婚に逃げたことを告げたのです。
もちろん彼は驚き、最初はお互い結婚している身だからと言いました。
しかし、実は彼も私のことを気にしていてくれたようで、私たちは友達として食事をするようになりました。
ですが、やはり気持ちを隠すことはできず、私たちはダブル不倫という現実に目を背け、お互いを恋人として認識するようになったのです。
もちろんお互い罪悪感はありますが、でもそれ以上に幸せで、この幸せを手放す勇気はありません。
私は時々思います。
もしあの時、電話占いで厳しいことを言われなければ、今も本当の幸せを知ることができないままだったかもしれないと。
そう思うと、恐ろしくてたまりません。
いつかこの恋を手放さなければならない時がきたとしても、私は絶対に後悔しない自信があります。
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