自分らしさを支えてくれたメール占い

去年の今頃私は人生の谷底にいて、とても今の幸せな自分を想像できませんでした。
もしも、去年の私に会えるのであれば一年後には笑顔で暮らしているよと伝えてあげたいですが、きっと過去の私はそんな言葉を信じられないほど不幸に嘆いていました。
初めて主人が不倫していることに気がついたのは、たまたま見た主人の携帯のメールの画面でした。
隣で寝ている主人はメールをしたまま眠ってしまったようで、返事がこないことにメールの相手はイライラしているのか、立て続けにメールの受信を知らせるバイブ音が耳につき、一体何事かと私は主人の携帯を手に取りました。
メールの相手が誰なのか、どんなメールをしているのか、そんなことが気になったわけではなく、単純にうるさかった、それだけでした。
ですが、開かれたままのメールの画面を見て愕然としました。
そこには、主人が眠る寸前まで打っていただろうメールの作成画面で、愛しているという文字がありました。
不倫されていたのかとあまりのショックに私は涙を出すことも、主人をたたき起こして問いただすこともできず、少し前からよく利用していたメール占いに何故か相談していました。
翌日、私はとりあえず普段通りに接しました。
そしてお昼ごろにメール占いの返信が届き、そこにはあなたの価値を一番理解しているのは、今あなたが誰よりも愛している人とありました。
続けて、あなたの器の大きさを見失ってはいけないともありました。
不倫している主人は戻ってくる、そんな内容のものは全くありませんでしたが、なんとなく主人を待ってみよう、そう思いました。
占いの結果通り、主人が私の価値を理解してくれ、器の大きさを良しとしてくれているのならば、じたばたせずに妻らしくでんと構えていよう、それで駄目ならば所詮それまでの関係なのだと妙に冷静になれた自分がいました。
私は占いを信じ、何も知らないふりをして、ただただ私らしくいることを心がけました。
ですが、決して開き直っていたわけではありません。
涙を流さない日はありませんでした。
そして、主人の不倫に気がついて3ヶ月後、突然主人から大事な話があると言われ、不倫していたことを打ち明けられました。
とうとう離婚を切り出されるのかと思いきや、主人は突然土下座し、お前以上の女はいないと謝罪してきたのです。
私はこれまでの苦しみが報われたと思いました。
もちろん簡単に許せたわけではありませんが、あれから一年私と主人は笑顔で隣にいます。
今こうしていられるのは、間違いなくメール占いのおかげなのです。